女性薬剤師がキャリアを築いていく上で、『結婚・出産・育児』といったイベント前後で、どのような働き方をすべきか悩みますよね。
大学で猛勉強して、国家試験に合格。新人の頃は必死に働いて、やっと仕事に慣れた頃に、結婚や出産。今まで積み上げてきたキャリアを手放すのは勇気が入りますよね。
仕事も続けたいけど、仕事と家庭の両立ができるのか不安で退職。
でもなんかモヤモヤする‥。
そういった葛藤は、実は自分の中で一番に何を優先したいのか・選択肢は何があるのか、どのタイミングで働き方を変えたいのか、明確になっていないからではないでしょうか。
私自身も結婚で転職する際や産後に、何を一番に優先すべきか悩みました。
金銭面なのか・時間的余裕なのか・キャリアなのか、整理できずにいました。
現在はというと、自分のキャリアについてほぼ悩んでいません。今の仕事に満足していますし、お給料も妥当だと考えています。なぜ今は悩んでいないのか。それは、今の自分には何の選択肢があって、どの段階なのか、客観的に見れるようになったからです。
この記事では、女性薬剤師の結婚・出産・育児を前提としたキャリアプランを、フローチャートにして解説しています。
このフローチャートは、悩むタイミング・職場の条件を全体的に見通せるので、頭の中が整理できるのではと考えています。
女性薬剤師さんやママ薬剤師さんが働き方・キャリアで悩まずに、自信を持って、自分の道を歩んでいけるようお手伝いができればと考えています。
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女性薬剤師の結婚・出産・育児を前提としたキャリアプラン
こちらは自身の実体験や、一般的に悩むと言われているタイミングに、どのような選択肢があるのか、フローチャートしたものです。
フローチャートの見方に関しては、下記に記載しています。(このフローチャートは結婚・出産・育児を前提としていることをご了承下さい。)
フローチャート:1つ目の転機『結婚』
まずこのフローチャートは『結婚』から始まります。
結婚後に辞める方も多いと思うので、一つ目の分かれ道ですね。
・仕事を辞めるタイミングをうかがっていて、とりあえず辞めたい→退職
・育児をしながら続けていくには自分には難しい仕事量や勤務体制→転職
・・・など、理由は人それぞれだと思います。
ただし産休・育休を取得したい場合、今の職場なのか次の職場なのか、ここも非常に重要なポイントです。今の職場で産休・育休をとってすぐ辞めるというのは、おすすめできません。
次の職場で産休・育休を取得するのであれば、早めの転職をおすすめします。
出産までに1年以上勤務しなければ、条件は満たせなくなります。(パートは週に3日以上勤務)
2つ目の転機:『出産』産後の勤務は?時短 or 常勤
次の転機は『出産』です。ママ薬剤師は時短か常勤かの選択ですね。
金銭的余裕・時間的余裕をとるのかかママさんは悩みます。。。
これもそれぞれの家庭で状況も違ったり、価値観も異なるので、自分で納得した上で選ぶ必要があります。
両親のサポートが受けられる、家政婦や家事代行・ベビーシッターといったサービスを利用する方であれば、常勤も可能かもしれません。
逆にサポートを受けられないのであれば時短にする。時短制度にするかためらう方もいますが、これは労働者の権利なので、周りを気にせずに使える制度はしっかり使っていきましょう。
3つ目の転機:時短制度の期限を迎えた、小1の壁
子供が3歳もしくは小学1年生まで時短制度を利用できます。それ以降は常勤になりますので、ここで退職されるママ薬剤師さんも多いと思います。
次に転職・退職が多いタイミングは、小学1年生になった後ですね。
下校後、学童にやるのか、やらないのか。私立の小学校に入学させるのか、ここも家庭で考え方は異なります。
パート・派遣を選択する
パート・派遣を選択する場合、時間的余裕が生まれます。家庭を重視されている方はこちらですね。
どの職場(薬局・ドラッグストア・病院など)で働くかは、業務内容・時給・経験など、自分の優先事項を挙げて、職場を選択します。
パートであれば、今までの経験を活かして、ストレスなく働ける職場がおすすめです。育児で忙しいのに、週に何回かのパートで新しいことを覚えるのは困難です。
パートは時間的余裕がある反面、金銭面は多少寂しくはなりますが、家族との時間が最優先なら、それが一番です。
薬剤師業界も今後厳しくなることが予想されており、AIやIT技術の革新で薬剤師の需要は減っていくと考えられます。そういった面では、パート・派遣はリストラの対象にもなりかねない不安定さがあります。まだ少し先の話になると思いますが。
まとめ
このフローチャートは自身のキャリアプランを考える際に作ったものです。
人によっては違った働き方の選択肢もあるかもしれませんので、自分のフローチャートを作ってみても良いと思います。
女性薬剤師・ママ薬剤師さんのキャリアを築く上で参考になれば幸いです。何かアドバイスやご意見があれば、コメントいただけると嬉しいです。
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