ママ薬剤師の働き方を実例でご紹介
女性薬剤師のみなさんは、どのようにキャリアを築いていくことを目標にされていますか?
調剤薬局や病院の薬局長になることでしょうか。それとも医師や薬剤師に営業するMR(医療情報担当者)になることでしょうか。もしくはパート勤務でゆとりを持った働き方でしょうか。
くすりすこは、病院で働くことに憧れがあったので、病院薬剤師を志しました。
現役ママ薬剤師である、くすりすこの薬剤師の経歴と今後のキャリアプランについて紹介したいと思います。参考になれば幸いです。
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具体例:くすりすこの経歴
独身時代は急性期の総合病院で働いていました。
やりがいを感じていましたが、夜勤のある病院であること、夫も不在であることが多いため、私には難しいと思い、転職しました。
現在は子育て支援を掲げる中小病院で働いています。保育園も併設されており、福利厚生も整っている病院を選択しました。認可保育園に落ちたとしても、病院の保育園があれば待機児童になることもないので、助かりました。
年収も以前の病院とほぼ変わらない条件で雇っていただけたので、好条件だと思っています。残業もない職場なので、今のところ続けれられています。
今後のプランとしては、子供が小学校に上がったら、パートや時短勤務に切り替えて、習い事のお迎えなどしたいと考えています。より一層子供を中心にした働き方にしたいと考えています。
女性薬剤師は結婚・出産のイベントがある
結婚・出産後も仕事を続けていきたかったので、将来的にどのような働き方をしていきたいか、就職する前になんとなくプランを考えていました。
女性が働き続ける上で、『結婚・出産』は欠かせないキーワードですよね。私も仕事を続けていく上で、『結婚・出産』を意識して、就職先を考えました。
新卒後に働く職場は、スキルが身につく職場に就職
私が大学を卒業した頃から薬学部も徐々に増えていたので、薬剤師もいずれ飽和状態になると言われていました。4年卒も6年卒と比べると基本給が下がるということもあり、大学院に進学しました。
これからは個人のスキルが重要だと考え、病院薬剤師として様々な経験のできる急性期の総合病院に就職しました。
子育て世帯の味方?資格や認定を持っていると強い
子育て世帯の女性薬剤師は子供を中心に物事を考えますよね。
ただ管理者側からすると、全てにおいて子供中心で考えていることを出し過ぎると厄介だと思われかねないので注意が必要です。配慮してもらえるのが当然といった態度は良く思われません。
昨今、女性が活躍する社会になったと言っても、まだまだ薬剤師業界は環境が整っているとは言い難いと感じています。
残念ながら、おそらく10年くらい経たないと変わらないのではないかと思っています。
そんな病院薬剤師業界で上司に配慮してもらえる薬剤師になるために何をすべきか。
『価値のある薬剤師』になる、でした。
以前の職場の女性の先輩方も認定や資格を持っている女性薬剤師は優遇されていたように思います。価値のある薬剤師になれば、その薬剤師に辞めてもらうのは困るので、職場環境を変えてくれる努力をしてくれるはず・・・。
まずは自分が価値のある薬剤師になる努力をしました。認定や資格などを取得して、付加価値をつけることを目標としました。
薬剤師の認定資格はどんなものがある?
がん認定薬剤師、感染制御認定薬剤師、妊婦・授乳婦認定薬剤師、緩和認定薬剤師など様々です。
病院として加算を取るのに必須な資格(外来化学療法)などはより重宝されると思います。
私はその当時糖尿病の教育入院をする病棟に勤務していたので、糖尿病療養指導士の認定を取得しました。糖尿病患者さまはどこの病院でもかなりの割合でいるので、規模に関わらず必要とされる分野かなと思って取得しました。
療養指導に3年携わっていることと糖尿病専門医の推薦があれば、受験資格が与えられるので、比較的ハードルも低めだったと思います。
いずれは他の薬剤師限定の資格や認定も取得できればと考えています。
病院によって、必要とされる薬剤師の認定・資格も変わるので、そこを考慮しながら資格を取得していくと良いと思います。
子育て中に資格や認定を取るのは難しい?
正直に言いますと、育休復帰後のママ薬剤師には自分のために使える時間というものがほぼありません。
子育てしながら、残業や自己学習をしたり、資格試験の勉強会に参加するための時間はほぼありません。子供はよく体調不良になりますし、家庭と仕事だけで精一杯です。
ただポストコロナ時代は、オンラインの勉強会も継続されると考えら、資格勉強もできないことはないと思います。ただ非常に大変ですよね・・・
他には、なるべく人の嫌がる仕事や面倒な仕事はなるべく引き受けるなど努力しています。
育休期間中に資格を取得
職場の先輩ママ薬剤師に、資格取得に必要な経験年数を産休前に取っていて、育休期間中に資格を取得されていました。その先輩は育休期間中に、緩和の認定を取得されていて、驚きました。自分のキャリアを長期的に考えて、計画的に行動されていたのだなと感心したのを覚えています。
二人目の育休を取る際は、少し余裕ができると思いますので、新たに資格勉強も視野に入れていきたいと思います。
病院未経験なら、慣れるまでは3年はかかる
病院に勤めていると、初めて病院勤務をするママ薬剤師さんが、半年から1年もしないうちに辞めていかれるのを目の当たりにします。
病院薬剤師として、ある程度病院業務の全体がわかるようになるには、3年はかかると思います。
なぜそれだけかかるかというと、病院特有の調剤業務、注射業務や無菌調製や抗がん剤調製などの混注業務、製剤業務、病棟業務を網羅的に把握するには最低それくらいはかかると思います。
ある程度の規模の病院では、新人は3年間は調剤や注射業務をして、ようやく病棟に上がると言ったのが王道な流れです。
初めての病院薬剤師になった方に、いきなり皆と同じレベルは要求されないので、ゆっくり仕事を覚えていってほしいなと思います。
ブランクをつくらず、パートや派遣で薬剤師としてのキャリアを続けていくことも重要
常勤でなくても、薬剤師として休まずに何かしらの形で薬剤師のキャリア続けておくことも重要かなと思っています。
パートで週に1〜3回でも良いと思います。薬剤師業界からずっと離れていてブランクがあると、いざ復帰した時に相当なストレスがかかり、それこそ家庭と仕事の両立は難しくなると思います。
全くのゼロと週に1回でも薬に触れているとでは雲泥の差です。
まとめ
子育てをしているママ薬剤師の働き方の一例を紹介させて頂きました。
人生長いので、急いでキャリアを積もうとせずに、負荷のかかり過ぎない範囲でのんびり構えていても良いと思っています。
早めにキャリアと積むのも良し。先に結婚・育児をしながら、少しずつキャリアを重ねていくのも良し。
子育ても立派な仕事なので、育児に重きを置く時期があっても良いかなと私自身は思うようになりました。
将来の理想の働き方をイメージして、逆算して自分のキャリアプランを立ててみてください。
『自分の理想とする働き方』明確にしておくと、仕事へのモチベーションも上がり、今何をすべきか見えてきますね。
キャリアプランをフローチャートで解説した記事はこちら。