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病院薬剤師の初回面談【新人向け】

初回面談

病院薬剤師の初回面談【新人向け】

病院薬剤師として働き始めて、調剤や注射業務ができるようになってくると、次のステップは病棟業務になってきます。

病棟業務は初めてで不安・自信がないという方もいらっしゃるかと思い、記事しました。

基本的には調剤薬局の初回面談ですることと変わりありませんが、違う部分も多くありますので、解説したいと思います

新人向けの内容となっております。

初回面談のポイント
  1. 事前に診療情報提供書、カルテで予習
  2. 最新の診療情報提供書・お薬手帳の確認
  3. 副作用・アレルギー歴の確認
  4. サプリメントの有無
  5. 既往歴の確認
  6. 飲酒・喫煙歴:
  7. 持参薬の確認:検薬
  8. 中止薬の有無
  9. 服用方法:粉砕・とろみ・簡易懸濁・経管・ヒート
  10. 管理方法:施設・本人・家族
  11. 検査値チェック:腎機能・肝機能の確認
  12. 主治医に持参薬鑑別内容を報告(持参薬の使用の有無も含めて)
  13. 処方内容をチェック(検査値や既往歴を考慮)
  14. 初回面談の内容をカルテに記載する
  15. 病棟担当者用のメモに重要事項を記載する

①事前に診療情報提供書、カルテで予習

予定入院で他院からの紹介であれば、入院前に事前にソーサシャルワーカーを通して、診療情報提供書が届きます。

診療情報提供書電子カルテを参照し、明日の入院する患者について予習しておきましょう。また入院時間や人数、退院時間も把握しておきます。こちらは病棟業務の内容にもなってきます。

②最新の診療情報提供書・お薬手帳の確認

お薬手帳

事前に目を通していた診療情報提供書は古い場合も多く、入院日に最新版を持参されて、処方内容が異なることがほとんどです。再度診療情報提供書を確認し、コピーをとるようにしましょう。

診療情報提供書やお薬手帳は最新版であるか確認。

③副作用・アレルギー歴

基本中の基本ですが、薬の副作用歴・アレルギー歴を聴取します。

ほとんどの病院では、初回面談で聴取したアレルギー歴を電子カルテに所定の欄に入力するようになっています。医師が誤って処方した場合にアラームが出るようになっています。

注意すべき食物アレルギー

卵アレルギー・牛乳アレルギー・大豆アレルギー・鶏肉アレルギー

④サプリメント・健康食品の有無

投与量

サプリメント・健康食品は聞かなくても良いのではと思われるかもしれませんが、稀に大量にサプリメントやビタミン剤・健康食品を服用している方がいますので、必ず確認するようにしましょう。

検査値に影響を及ぼすことがあり、肝障害を起こしていたケースも。

⑤既往歴のチェック

患者背景を知るために、既往歴カルテや診療情報提供書でチェックします。こちらは本人には聞かなくてもカルテに記載されているので、口頭で質問しなくて大丈夫です。

⑥飲酒・喫煙歴:

当たり前ではありますが、薬によっては飲酒・喫煙ができない薬もありますので、確認するようにしましょう。

⑦持参薬の確認:検薬・実薬の確認

薬 用法用量

持参薬があれば実際にを見せてもらいましょう。診療情報提供書やお薬手帳の内容にはない薬を持ってきている場合がありますので、確認するようにしましょう。

目薬や軟膏がぽろっと出てくることがよくあります。

面談時に服用方法・時間などを確認します。

⑧中止薬の有無

体調が悪くて飲めない場合や、手術前や検査前に薬を中止していることが多いので、必ず確認するようにしましょう。またその旨をわかるように、持参薬鑑別書に記載しましょう。

中止薬は必ず確認。退院時に再開することも忘れずに

⑨服用方法:粉砕・とろみ・簡易懸濁・経管・ヒート

服用方法は様々で、粉砕の方もいれば、とろみで服用している方、ヒート調剤が良いという方もいます。

また粉砕も薬ごとに粉砕が良い方、全部まとめて粉砕が良い方もいるので、メモしておくようにしましょう。

経管投与や簡易懸濁であれば、入院処方に代替薬に切り替わった時に注意が必要です。

⑩管理方法:施設・本人・家族

服薬カレンダー

普段施設もしくは自宅かにもよりますが、自宅であれば本人なのか家族で管理しているのか確認しましょう。

後々服薬指導をする時に、重要になってきます。

⑪検査値チェック:腎機能・肝機能

腎臓・肝臓

入院時に採血をしている場合、採血検査結果が出ていれば採血結果を確認しましょう。

腎機能や肝機能の状態に応じた投薬内容なのか、確認するようにしましょう。

⑫主治医に持参薬鑑別内容を報告(持参薬の使用の有無)

持参薬鑑別

持参薬鑑別内容を報告します。持参薬鑑別のやり方に関する記事はこちら

採用がない薬で代替薬がない場合、持参薬を使用するか確認しましょう。

医師との円滑なコミュニケーションが必要となります。

⑬処方内容をチェック(検査値や既往歴を考慮)

持参薬鑑別が終わった後に、医師が入院処方や持参薬処方をしますが、処方内容を確認するようにしましょう。もはや初回面談ではありませんが、入院時の作業ですので一緒に記載しておきます。

先ほどの確認していた検査値や既往歴、持参薬を含め、処方内容に問題ないか確認します。

病棟担当者が医師にあらかじめ確認しておけば、調剤室の薬剤師も助かります。

ただし、入院や退院が多く忙しくてそこまで対応できない場合は、調剤室の薬剤師に託して良いと思います。その旨、伝えておくとなお良いですね。

⑭初回面談の内容をカルテに記載する

電子カルテ

初回面談の内容を電子カルテもしくは服薬指導専用のソフトに入力します。

他職種や他の薬剤師にも伝達しておく必要がある場合は必ず記載します。休日や当直帯に他のスタッフ困らないようにしましょう。

⑮病棟担当者用のメモに重要事項を記載

病棟担当薬剤師は、その病棟のすべての患者を把握する必要があります。

そのため病棟患者の一覧を印刷して、日々病棟患者の処方内容を把握しています。

その患者一覧に重要事項をメモして、保管するようにしましょう。本人や家族のキャラクターなどメモしています。

まとめ

初回面談といっても、入院時の対応に全般になります。

細かく言えば、この部分は持参薬鑑別である部分もありますが、初回面談しつつ持参薬の確認をしたりしているので、このような内容となりました。

参考になれば幸いです。

ABOUT ME
くすりすこ
30代の薬剤師ママです。2児の母。 総合病院で勤務した後、中小病院に転職。 育休2回を経験。病院薬剤師として働いています。 働く病院薬剤師の日常や子育てについて書いています。
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